武蔵野って、
川越から多摩川あたりまでの平野部を言うらしい。
いろいろ調べてたら

「武蔵野うどん」

に出くわした。
武蔵野の多くを占める埼玉は、香川に続き、うどん生産量日本2位なんて話しも。

で、GWの休日に、気になるお店に行ってみました。
写真は参考までに、川越と大宮の間にある有名店

「藤店(ふじたな)うどん」

営業日の朝には、
窓越しにご主人がうどんを打ってる。
おそらく武蔵野の、北限の人気店。
そもそも武蔵野うどんとは、地元産の小麦で打った、
やや黒く、太くて固いうどんのことらしい。

「ハレ」の日の食事として、どの家でも慶事があると、打って客人に振る舞ったそうな。
打てないと、嫁にいけない、なんてことも。


写真はR16沿いに建つ
「たぐち家」

オイラ、うどん文化は関西。
少なくとも関東以西だと思ってた。
東京人なら、蕎麦でしょうよ、と。

こんな近所に、うどん文化圏が存在するなんて、
まったく聞いたことがなかったのはオイラだけ?
なにはともあれ、関東人の育んだうどんということで、期待値上がりまくりです!

ところが、
最初の訪問予定だった
「手打ちうどん桂」は、
残念ながら麺工場のみの営業。
おねえさんが申し訳なさそうに教えてくれた。
GWの店休は読みにくい。

途中、新小金井街道で、やけに目に付く看板の

「アゲラー本舗」に寄ってみた。

うどんとは何の関係もないけど、
おなかへっちゃってたもんでw


「日本一うまい唐揚」って、本当ですか?
「正油」「塩竜田揚げ」「山賊」「バジル」を一つずつ。どれも一個70円くらい。
店頭にて、さっそく試食!

「辛い…」

唐揚げ一個で、ごはん一杯いけそうな感じ。

味が濃厚ってんじゃなく、単純に塩辛いか、しょっぱ辛い。梅干しじゃないんだから…。

西新宿店限定で(三鷹も?)、
「日本亭」のでっかくて美味しい唐揚げをこよなく愛するオイラには、あまりにすっぽんなお味。

失敗した。
のっけから変なもん喰っちまった…orz
さらに南下すると、いやがおうでも目に入る

「小平うどん」

でもGWに行く店じゃない。
ざっと40人くらい並んでる。

多くの武蔵野うどんの店も、あの有名な富士吉田のうどん屋さんみたく、昼しか営業してない店が多い。

時間が貴重なので、
混んでるここはパスして後日訪問に。

※写真は後日撮影
ならばと、食べログ評価でTOP5000に輝く、
同じく小平の

「福助」

西武多摩湖線「青梅街道」駅に近い、
期待値の高いお店。

なんと、待ち人ゼロ。
お店というか、お宅は真新しい。

玄関を開けるとこんな感じ。
普通のお宅に上がり込む、これもまるで吉田のうどん屋さんスタイル。
一人なのでキッチンカウンターに着席。
注文したのは

「肉汁のざるうどん(小)」600円。

麺は地粉の田舎うどんと、讃岐の白うどんが選べる。
ここはもちろん田舎を。
やや黒い麺は、見事に固くて太い。
がぶりと噛みつく勢いで食べないと気持ちが負けそうw 

ただ、コシがあるとかもっちりしてるとかじゃなく、固い麺は噛んだ瞬間、ばらりとちぎれる。
これはこれで面白いけど、讃岐の太麺をイメージしてると、ちょっと驚く。

肉汁には、一口大の豚肉一枚。
上質な豚の、甘く芳醇な味わいが染み出てるー。
この肉だったら、肉汁へアップする差額の50円では、一枚入れるのが精一杯だろうね。
オイラ的には100円プラスで2枚入れてくれたら嬉しいかも。
こちらは「かて」100円。
お漬け物ではありません、
野菜を茹でてあるだけです。念のため。

「かて」は武蔵野うどんに付け合わせる、最もポピュラーな惣菜。吉田うどんの茹でキャベツと似てるかな。

食べ方は、各人勝手に味付けするか、うどんの付け汁に投入が望ましい。

ちなみに付け汁はものすごく辛いので、これを投入すると若干味が薄まるけど、それでもそのまま飲める辛さじゃない。
豚の風味が豊かなつけ汁を味わうためにも、ぜひお湯割りかダシ汁を導入して欲しいところ。

(注・武蔵野うどんの店では、汁(つゆ)を薄める温かいゆで汁や、ダシ汁を置いている所が多いとか)
そしてメニューの裏側にあったのが

「ホタテの天ぷら」

お酒が飲める状況なら、これはたまりませんなぁー。

こちら福助では、季節や仕入れによって通常メニューの裏に限定メニューを載せている。

そして、突然気になりだしたのが、

武蔵野うどん吉田うどんの違い。

麺の固さはどちらもいい勝負。
でも、吉田うどんにはもっちり感があったような…。
それに吉田じゃ「地」の小麦は難しいだろうし…。

疑問解消のため、近く吉田うどんを再確認したいと思います!

うどんからちょい離れて。歴史の町だったのね、国分寺へ。