■三日目の午後、宋廟(チョンミョ)から。

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おみやげ買ったら一安心で、いよいよソウル市内の観光。
市内には日本が統治していた時代の建物が、過去の忌まわしい記録として保存されている。韓国人のガイドさんが、慎重に言葉を選んで日本人に説明しているのが痛いほど解る。
旧市街・明洞(ミョンドン)のロッテ前。日本の日本橋みたいなもん?
韓国で見かける自動車は日本並みにピカピカだけど、ここらへんは特にきれい。しかもSクラスの高級車が多い。ほとんどが韓国の国産車。凹んだ車や、汚い車が走り回るローマやパリやロンドンよりずっと洗練されている印象。
日本と同様、自動車を道具ではなく、財産として見ているからだろう。ビル街の風景も、車の右側通行やハングルの看板さえなければ、日本人が見ても特に違和感を覚えることもない。田園地帯と同様、ここに宇都宮あたりの人を「ぽん」と連れてきて
「裏から見た六本木ヒルズだよ」
と言っても信じちゃいそう。
そんな市街に、突然世界遺産が建っているのがソウル。
宋廟の雰囲気は、強いて言えば明治神宮。周囲は交通渋滞が慢性化しているというのに、ここは時間が止まったように深い緑に囲まれ深閑としている。
国鳥のかささぎ。
郊外でもときどき見かけるけど、宋廟ではすぐ目の前の枝に止まったりする。朝鮮ガラスとかカチドリとか呼ばれることも。写真だと白黒だけど、本物は背中が光沢のある瑠璃色で、思わず見とれるほど。そっと寄れば、かなり近い距離で観察できる。雀も結構いて、人の近くでも逃げずに餌をついばんでいた。
この公園では、リタイアしたお年寄りも多く見かける。
シルバーパスで地下鉄に乗れるので、皆さんピクニック気分でやって来るんだとか。老夫婦が木陰で、仲良くお弁当を広げている光景も。
で、そんな人達の中には「チョゴリ」っぽい服を着ている人や、韓国独特の帽子や黒い靴を身につけている人も見かけます。日本のお年寄りが、どてらに下駄で散歩しているのと同じですね。着馴れたものが一番なのでしょう。異国情緒たっぷりです。
これが宋廟の正殿。
三人の真ん中の、建物に続く灰色の石畳は神様だけが通る道。
写真を撮ろうとしても、左右にすごく広く、しかも後ろに門があるから引いて撮れない。ワンショットで納めるには、門から左右に動画で撮るか、超広角レンズで撮るしかない。
私は石畳の中央に立ち、動画で360度撮りました。

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