■さらに韓国インスタントラーメンを喰らう!其の一

写真左
『チャンポン』(ノンシン)
おいしさ……★★★★
お土産度…………★★

パッケージの裏を見て驚いた。
調理法や原材料など全て日本語表記。販売元を見ると、ノンシンの日本法人「農心ジャパン」とある。これは本気で日本戦略商品なのだろう。
袋を開けると、ほのかに「イカの姿揚げ」の香り。
エプロン姿のイカ女(?)のイラストに偽りはなさそう。
チャンポンとハングルで書いてあるから、もう気分はすっかり長崎チャンポン。
シーフードにとんこつは合うもんね〜。そんな期待と共に鍋へスープを入れた瞬間、現実に戻される。
真っ赤だ。
「チャンポン」の名前だけ輸入した製品作りに少しガッカリ。
麺は5分の煮込みにも耐える、ぷりぷり縮れたもちもちの麺。すすると、唇にぴゅるぴゅる当たって好感触。
スープは辛いが、辛ラーメンよりフレンドリーで食べやすい。
具にはイカ、ワカメ、ムール貝と海産物の風味もしっかりしていて、
これなら調理例のように、あさりやタコを入れると一層美味しいかも。
豚骨じゃないけど、おすすめの一品ですー!

写真右
『アンソンタンミョン』(ノンシン)
おいしさ………★★★
お土産度…………★★

名前はタンメンである。
一般的には塩味ベースの、野菜たっぷりのタンメンである。
が、これも赤い。
やっぱり韓国ラーメンは、名前をそのまま信用すると痛い目を見る。
タンメンといいながら、韓国ラーメンによく見られるような『かやく』がない。
強いて言えば、スープの中にワカメと、肉のような小さい固形物があるくらい。
アンソンタンミョンの魅力は、なんといっても価格の安さ。
加えて、日本のラーメンとよく似た、艶のある、太すぎない麺ではなかろうか。
従って「作り方」の煮込み時間「4分30秒」は厳に尊重する必要がある。
のびたら、おしまいよ。
辛さは辛ラーメンよりグッと控えめ。どことなく中華な風味も。
デイリーユースにもってこいな一品です。

■さらに韓国インスタントラーメンを喰らう!其の二

写真左上
『サーチョンヨリ』(ノンシン)
おいしさ……………★
お土産度……………★

スープを投入して驚いた。八丁味噌の色だ。
四川というと辛い料理の代表で、麻婆豆腐なんか思い浮かべるけど、まさか金シャチ系味噌煮込みの色合いになるとはね。
で、味も、どちらかというと八丁っぽい。しかもピントのボケた味。
名古屋の煮込みうどんのようなコッテリしたインパクトもない。
袋の中には小袋がみっつ。
スープと、フリーズドライの具、そして薄赤い油。具はキャベツ、人参、グリーンピースなど野菜中心。
薄赤い油は、見た目は色の薄いごま油やラー油にそっくりだけど、舐めてみても、香りはほとんどなし。でも非常に辛い。ラー油の風味を全て取り去ったような油だった。麺は太め。もちもち感などはない。
幻の四川味噌味インスタントラーメン『劉昌麺』とは似て非なる、
食べてる最中からもういいや的ラーメンでした。残念!

写真右上
『ムパマ』(ノンシン)
おいしさ……★★★★
お土産度…………★★

調理例の写真を見ると、スープが赤くない!
激辛でないのを期待して食べてみると、これが大当たり!
これは、たぶん醤油味ベースではなかろうか。
程良い辛さが、激辛文化の中で一服の清涼剤となるかも。
麺も韓国にあっては細目で、日本のそれと較べてもやや太い程度。
煮込み4分30秒とあるけど、実際には5分くらいが丁度いい茹で加減。
麺の食感も、ぷりぷり縮れていい感じ!
中の小袋は3つあり、スープ、かやくの他にスパイスみたいなものが。
これはコショウととんがらしが混ざったモノ。全投入で結構辛くなる。
もし韓国に長期滞在していたら、日本のラーメンが食べたいとき、
郷愁を満たすには、かなり重宝するラーメンではないかと。
ただ、お土産にするには明らかに韓国産として個性不足か。

写真左下
『ヘムルラミョン』(ノンシン)
おいしさ……★★★★
お土産度………★★★

名前の通り「海鮮ラーメン」。
一口すすると、どことなく日本人フレンドリーな味わいは味噌のせい?
辛さも『辛ラーメン』ほどではなく、おいしいと味わえる。
具はワカメ、昆布、椎茸、そして可愛いかまぼこ。
パッケージには蛤(?)のイラストもあるから、入っているのかな?
具としては未確認でした。
磯の風味もあり、調理例のように海の幸を豊富に入れるとグー。
お土産としても、自分用にしても、かなりおすすめの一品。
写真右下
『メルチカルククス』(ノンシン)
おいしさ…………★★
お土産度……………★
カルククスとは、韓国の一般的な手打ち切り麺のうどん料理。
パッケージの写真を見ると、透き通りながらも赤い色。
これは辛いのかと思いきや、実際はもう少し濁った「ダシ」の色。
辛みとは無縁で、写真の通り、いりこの利いた日本人フレンドリー。
麺も太めで、うどんの名に偽りは無し。
フリーズドライの具は、人参、ネギ、ほか。
味は、マルちゃん(東洋水産)のカレーうどんからカレーを抜いて、
ダシの風味はそのままに、コショウを結構入れたと言えば近いかも。
で、美味しいかと聞かれると、ちと、むつかしい。
インパクトも弱いので、おみやげにもイマイチ。

閉じる