丹沢・灯台もと暗し的温泉に行ってきました! (かぶと湯温泉「山水楼」)

小田急沿線に住んでいると、ここ丹沢温泉郷は

「日帰り温泉&しし鍋ツアー」
                でおなじみ。

あんまりにも宣伝してるから、
行く前から食傷な感じがして足が遠かった。

今回の「かぶと湯温泉 山水楼」は、丹沢温泉郷のはずれ、まさに森のなかの一軒宿。

一瞬、東北の湯宿に来たかと思うほど鄙びている。

もちろんツアーは実施していない。
県道からの入口がわかりにくく、カーナビがないと一回は通り過ぎるかも。
料金は1000円。
時間はとくに言われなかったけど、
オイラの時は先客がいて、そしたら少し待たされた。
宿の人が適当に頃合を見計らって入浴させているみたい。

待っている間と入浴後は、このロビー奥に見えるソファで休める。
入浴後に冷たいものでも飲めたらいいのに、ここでは何のサービスもなさそう。
で、内湯は一見、何の変哲もない。
男女別にこの内湯と、半露天がある。

とりあえず掛け湯のお湯を浴びると……

「何じゃこりゃあ!」

浴びた瞬間、全身、ヌルヌル!!

浴槽はきちんと
掛け流し
ここは冷鉱泉で沸かし湯だから、こんなもったいないことは普通できないはずなのに。
しかも、カランのお湯も源泉!

おかげで石鹸がちゃんと流れたかまったく解らない!
pH10」は伊達じゃなかった。

ちなみに、アルカリ性なだけでは温泉と名乗れないとか。
手元の旧表記では重曹泉。
丹沢温泉郷の中
では貴重な湯だと言われている。
こちらは最近までなかった半露天風呂。
内湯の壁を抜いて、ベランダみたいな感じに作られている。
眺望とかはまったくないけど、外の空気に触れながら入浴できるのはやっぱり嬉しい。ついでに内湯も明るくなった。
露天の湯船は「L」字形のこじんまりしたもの。
でも、この湯宿のこだわりがすごい。
ふちはよくある大理石なんだけど、強アルカリで足が滑りやすいため、浴槽の中は滑りにくい伊豆石を使用。無色透明な湯にさわやかな緑色が映える。
しかも、こんな小さい浴槽なのに、掛け流しの湯口が二つもある!
浴槽が「L」字形のため、場所によって湯温の差ができないよう配慮してあるのだ。
ただただ感心するのみ。
おすすめの湯宿です。

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