一般的な効能
単純温泉
単純炭酸泉
重炭酸土類泉
重曹泉
食塩泉
硫酸塩泉
芒硝泉
石膏泉
正苦味(セイクミ)泉
炭酸鉄泉
緑ばん泉
明ばん泉
硫黄泉
硫化水素泉
酸性泉
放射能泉

■一般的な効能
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
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■単純泉
【入浴】リューマチ性疾患、骨折、外傷治療
【飲用】軽い胃炎、利尿作用
●注意/特徴
無色透明、無味無臭。石けん可。山梨の下部、伊豆長岡、長野の鹿教湯など
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■単純炭酸泉
【入浴】毛細血管の拡張により高血圧、血流循環向上、心臓病
【飲用】胃腸の活性化、利尿作用
●注意/特徴
無色透明。わずかな酸味と清涼感。石けん可。心臓に負担をかけない。入浴すると気泡が体にまといつく。冷鉱泉、低温泉に多い。福岡の船小屋、鹿児島のラムネなど
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■重炭酸土類泉
【入浴】鎮静作用、けいれん緩和、炎症抑制、アレルギー疾患、慢性皮膚病、じんま疹
【飲用】利尿作用、痛風、尿酸結石、膀胱炎、胃酸過多、慢性胃腸病
●注意/特徴
カルシウムやマグネシウムを含む。ほぼ無色透明。石けん不可。湯冷めしやすい「冷えの湯」。静岡の湯が島、大分の長湯など
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■重曹泉
【入浴】皮膚病、火傷、創傷、美肌効果
【飲用】胃酸過多、慢性胃炎
●注意/特徴
無色透明。石けん可。胃の中で炭酸ガスを生じる。皮膚の脂肪や分泌物を洗い流す『美人の湯』。和歌山の白浜湯崎など
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■食塩泉
★禁忌症…弱食塩泉でも高血圧、心臓病、腎臓病、むくみの人は飲用不可
【入浴】手足のしびれ、慢性関節リューマチ、腰痛、神経痛
【飲用】便秘、慢性胃カタル、胃酸減少症
●注意/特徴
無色透明。石けん不可。日本に一番多い泉質。保温効果がよく湯上がりポカポカの「熱の湯」。那須塩原、山梨の塩ノ沢など
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■硫酸塩泉
以下の「芒硝泉」「石膏泉」「正苦味(セイクミ)泉」の総称
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■芒硝泉
【入浴】高血圧、動脈硬化、外傷、便秘
【飲用】糖尿病、肥満、痛風
●注意/特徴
無色透明。石けん可。石川の山城など
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■石膏泉
【入浴】鎮静効果、不眠症、高血圧、動脈硬化、創傷、火傷、ねんざ、にきび、皮膚のかゆみ、慢性関節リューマチ
【飲用】痛風、じんま疹
●注意/特徴
無色透明。石けん不可。痛みをやわらげる効果があり「傷の湯」とも。青森の浅虫など
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■正苦味(セイクミ)泉
【入浴】高血圧、脳卒中、動脈硬化
【飲用】肥満
●注意/特徴
無色透明。苦い。石けん不可。日本では数少ない。石川の山中など
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■炭酸鉄泉
【入浴】貧血、保温効果
【飲用】貧血の人以外は不可
●注意/特徴
土類・食塩・重曹などを含む場合が多く、効能はこれらも参照するといい。湧き出しは透明だが直ぐ酸化し褐色の沈殿物を生じる。飲用には透明の湯を使うこと。皮膚からも鉄分は吸収するとか。青森の薬研、群馬の伊香保、兵庫の有馬など
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■緑ばん泉
【入浴】貧血、保温効果
【飲用】貧血の人以外は不可
●注意/特徴
強酸性。石けん不要。濁っているものが多い。飲用には湯口の透明な湯を使うこと。
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■明ばん泉
【入浴】慢性の皮膚疾患、粘膜の炎症
【飲用】不可
●注意/特徴
通常は酸性泉。石けん不要。山形の蔵王、愛知の西浦など
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■硫黄泉
■硫化水素泉
★禁忌…硫黄泉は高齢者、病弱者、皮膚や粘膜の弱い者の入浴を避けること
【入浴】薬物中毒、金属中毒、慢性皮膚病、慢性リューマチ、糖尿病、便秘、慢性気管支炎(たん)、動脈硬化症、白ろう病
【飲用】肥満
●注意/特徴
硫黄泉も硫化水素ガスを発生する。鉄・銀などは黒く変色する。石けん不可。特に硫黄泉は刺激が強いので高齢者や病弱者は極力入浴を避けること。療養効果が最も高く応用範囲が広い。栃木の日光湯元、群馬の万座、神奈川の芦ノ湖、長野の野沢など
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■酸性泉
【入浴】水虫、皮膚病、疥癬
【飲用】貧血症、胃酸減少症
●注意/特徴
日本固有の泉質。高温で、噴火口や噴気孔で湧出する。殺菌力が強い。塩酸、硫酸で構成され酸性硫化水素泉、酸性明ばん泉、酸性緑ばん泉などと呼ばれる。肌がただれる場合は真水で流す。草津の時間湯は皮膚炎を起こすことで慢性関節リューマチを治療するという。飲泉は薄めてから。青森の酸ヶ湯、秋田の玉川、栃木の那須湯元、群馬の草津など
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■放射能泉
【入浴】鎮静作用、神経痛、リューマチ、自律神経過敏
【飲用】(吸引が効果あり)痛風、糖尿病
●注意/特徴
ラドン温泉やラジウム温泉のこと。冷鉱泉に多い。山梨の増富、新潟の栃尾又、鳥取の三朝など
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