●垢染(あかじ)みる=垢がついて汚れる
●庵室(あんしつ)=粗末な住まい
●一寒(いっかん)=非常に貧しい、赤貧
●馬の足=下級の役者
●埋もれ木=世間から見捨てられた人
●うらぶれる=落ちぶれる
●売り食い=着物や道具などを売って生計を立てること
●大部屋=下級の俳優
●お薦(こも)=乞食
●下戸(かこ)=貧民
●数物(かずもの)=安物
●空景気=外面だけ景気よく装うこと
●空茶=茶菓子なしで飲むお茶
●河原者=河原乞食、役者
●乞児(きつじ)=こじき、乞人(きつじん)、乞丐(きっかい)
●丘民(きゅうみん)=田舎に住む身分の低い人民
●窮乏=貧しくて苦しむこと
●傾頽(けいたい)=かたむき崩れる
●口凌ぎ=一時しのぎの暮らし
●腰弁(こしべん)=安月給取り(腰に弁当をぶら下げること)
●九尺二間(くしゃくにけん)=非常に狭い貧乏人の住居のたとえ(間口二尺、奥行二間)
●薦被(こもかぶ)り=乞食
●五郎八茶碗=大型で底が深い粗末な茶碗
●困窮=非常に貧乏して苦しむこと
●細民(さいみん)=下層階級の人、貧民
●作男(さくおとこ)=雇われて耕作する男
●さもしい=心が卑しい・汚い、姿が見苦しい、みすぼらしい
●産業予備軍=失業労働者群
●しけこむ=お金がなくて家に閉じこもっている
●時化(しけ)る=懐が乏しい顔
●醜状(しゅうじょう)=醜い状態、汚らしい有り様
●小身(しょうしん)=身分が低いこと・その人
●食客(しょっかく)=居候
●所帯やつれ=生活の苦労で顔つきや身なりがみすぼらしくなること
●人色無し=飢えや疲労のためにいきいきした顔色のないこと
●赤貧洗うが如し=貧乏で洗い流したように何もない
●喪家の狗(そうかのいぬ)=やせ衰えて元気のない人のたとえ、宿なし犬
●痩躯=痩せた体
●糟糠(そうこう)=粗末な食事、貧乏暮らし
●早々=粗末なさま。お…さま
●草堂(そうどう)=草葺きの粗末な家、自分の家の謙称
●俗体(ぞくたい)=卑しいさま、風雅でないさま
●属吏(ぞくり)=地位の低い役人
●粗餐(そさん)=粗飯、人に食事を勧めるときの謙称
●耐乏=不自由なのをたえ忍ぶこと。…生活
●竹の子生活=身の回りの品々を少しずつ売りながら生活する貧乏暮らし
●凋傷(ちょうしょう)=衰えてみすぼらしくなる、凋喪(ちょうそう)
●凋落=落ちぶれること
●綴(つづ)れ=つぎはぎの衣服、ぼろの着物
●手薄(てうす)=手元に物や金の少ないさま
●凍餓(とうが)=凍飢、こごえ飢える
●どか貧(ひん)=急に貧乏になること、ひどく貧乏になること
●徒手空拳(としゅくうけん)=資本・地位等がないこと
●苫屋(とまや)=苫(スゲ・カヤなどで編んだござの様な物)で屋根をふいた粗末な家
●どぶ漬け=ぬかみそ漬け
●トントン葺(ぶ)き=トタン屋根の家
●にこよん=日雇い労働・者(日給が当初二四○円だった)
●濁り=けがれ、汚れ
●糠味噌臭い=所帯じみている
●奴婢(ぬひ)=下男と下女、律令(りつりょう)制度下での賎民(せんみん)
●農業恐慌=農産物が生産過剰で価格が下がり農民が困窮すること
●農奴(のうど)=ヨーロッパ中世の農民で土地に縛られ身分上の自由を束縛された
●バガボンド=不労者、放浪者
●旗持ち=地位の低い部下
●埴生(はにゅう)の宿=土を塗って造ったみすぼらしい家
●卑賎(ひせん)=身分や地位が低くいやしいこと
●鐚銭(びたせん)=表面がすり減ったり割れたりした粗悪な銭、びた
●ひだるい=空腹で元気が出ない
●逼塞(ひっそく)=落ちぶれて忍び隠れていること
●非人=乞食、世捨て人
●干乾(ひぼ)し=食料が無くて飢えること
●冷や飯食い=寄宿者、いそうろう、次男以下の者の称
●日傭取(ひようとり)=日給で働く労働者、日雇い労働者
●微禄(びろく)=わずかな給与
●貧窮=貧乏で生活に困ること
●貧すれば鈍する=貧乏すると苦労も多く才知の働きも鈍る
●伏屋(ふせや)=小さく低い家、卑しい人の家
●不体裁=外聞が悪いこと、体裁が良くないこと
●不如意=家計が豊かでないこと
●プロレタリア=無産者(階級)、賃金労働者
●茅屋(ぼうおく)=あばらや、茅葺きの家、自分の家の謙称
●乏窮(ぼうきゅう)=まずしくて困り苦しむ、乏困
●乏少=とぼしい、少ない
●乏絶=不足して尽きる
●末輩(まっぱい)=地位や技術が下の人々
●水飲み百姓=田地を持たない貧しい農民
●ミゼラブル=みじめなさま、悲惨なさま。…な難民
●無一物(むいちもつ)=何一つ持っていないこと、むいちぶつ
●無産=財産がないこと
●無宿=住むべき家がないこと・人、罪により除籍され浮浪者となった人
●無禄=俸禄や俸給のないこと
●目腐れ金(めくされがね)=わずかなお金、はした金
●飯の食い上げ=収入が無くなり生計がなりたたなくなること
●安普請=安い費用で粗雑に家を建てること・その家
●厄介者=居候
●窶(やつ)す=みすぼらしい姿になる。巡礼姿に身を…
●窶れる=やせ衰える、みすぼらしくなる、見苦しくなる
●襤褸(らんる)=ぼろきれ、ぼろ。…をまとう
●貧乏人の子沢山(こだくさん)=貧乏人は遊蕩しないので自然と子供が多い
●流民(りゅうみん)=飢饉・失職などで故郷を離れてさすらい歩く人々、るみん
●流落=落ちぶれて流浪すること、落ちぶれる、零落
●流離=故郷を離れて異郷をさすらうこと、流浪
●厘毛(りんもう)=わずかの金銭
●淪落(りんらく)=落ちぶれて堕落すること
●縷(る)々=細く絶えないで続くさま
●流浪=さすらうこと
●零細=極めてわずかなこと。…な収入
●零落=落ちぶれること、落魄(らくはく)
●労役(ろうえき)=肉体労働で役務に服すること
●陋屋(ろうおく)=狭くてむさ苦しい家、自分の家の謙称
●陋居=汚く狭い家、自分の住居の謙称
●陋宅=むさ苦しい住まい、陋屋、陋居
●侘びしい=貧しい、みすぼらしい、心細い
●侘住まい=つつましく寂しい暮らし
●藁屋(わらや)=かやぶき屋根の家

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