●徒(あだ)情け=気まぐれの情け、ちょっとした親切
●委曲=細かく詳しいこと。…を尽くす
●埋み火=火種を消さないように灰に埋めた炭火
●転(うた)た=非常に、甚だしく、何となく
●かかずらう=かかわる、こだわる
●寄託=頼み預けること。…する
●久闊=長く便りをしないこと。…を叙する
●久離=長い間別れる・離れる
●金打(きんちょう)=固い約束
●寓話=教訓を含んだたとえ話
●口固め=口止め、口で堅く交わした約束
●口凌(しの)ぎ=一時しのぎの暮らし、一時しのぎに食べること
●血盟=血判を押して固く誓うこと
●乾坤一擲(けんこんいってき)=運命をかけのるかそるかの勝負をかけること
●好個(こうこ)=ちょうど良いこと
●後身=生まれ変わり、生まれ変わった身、境遇の一変した後の身
●黄道吉日(こうどうきちにち)=何事をなすにも吉とする日
●毫(ごう)末=わずか、いささか。…の疑いもない
●講話=わかりやすく説いて聞かせること、その話し
●古諺(げん)=昔の諺
●心祝い=心ばかりの祝い
●賽の河原=きりのない無駄なこと、小児亡者が親供養の塔を造るが鬼が壊す冥土の河原
●去る者は日々に疎し=親しい人も離れていると次第に疎遠になる、死者は時と共に忘れられる
●三諌(かん)=臣下は君主を三度諌めだめなら辞去し、人の子は三度親を諌めだめなら泣いて従う
●自家薬籠中の物=自分の思うがままに利用できる者、自分の言いなりになる人
●仕儀=なりゆき。かかる…と相成り
●辞去=別れを告げて去ること
●舌代(しただい)=口上、口上書き
●滋味(じみ)=旨い味わい、滋養となる食物、心の糧となる豊かな味わい。…溢れる話
●宿業(ごう)=前世の報い
●情義=人情と義理
●情誼(ぎ)=人情と義理 交友の情愛。…に厚い
●情味=人情味、おもむき
●情理=人情と道理。…を尽くす
●諸行無常=万物は常に変転し暫くも同じ姿形を保ち得ないこと、仏教の根本思想
●贖罪(しょくざい)=財物で罪をあがなうこと
●書生論=実情に適さない未熟な議論
●信条=堅く信じている事柄
●深浅(しんせん)=深いことと浅いこと。人の情けの…
●宿世(すくせ)=前世、前世の因縁
●スケープゴート=生け贄、変わりになって他人の罪や責任を負う人
●寸善尺魔(すんぜんしゃくま)=世の中は良いことが少なく(寸)悪いことは多い(尺)
●先途(ど)=行きつく先。…を見届ける
●大(だい)恩=大きな恩
●託宣=神のお告げ、目上の人の言葉をからかう語
●他山の石=無関係な出来事や他人の悪口も自分の徳を磨く助けになる
●足し前=不足を補う分
●掌(たなごころ)を返す=容易にできること、簡単に変わるたとえ
●掌を指すよう=事が極めて明白で疑問の余地がないようす
●他念=他のことを思う心、余念
●玉章(たまずさ)=手紙、消息
●譚(たん)=物語、話し
●端緒(たんしょ)=物事の始め、糸口
●談話=会話、形式張らないで発表する意見や論評
●畜生道=肉親間の色情、生前の悪業によって獣に生まれ変わるという境遇
●茶代=チップ、旅館・飲食店の心付け
●緒言(ちょげん)=前書き、序
●著明(ちょめい)=非常に明らかなさま
●枕席(ちんせき)=寝床
●枕頭=枕元
●付けたり=だしに使うこと、口実
●包み金(がね)=紙に包み謝礼などとして贈るお金、いくらと決めないで与えるお金
●爪印(つめいん)=拇印(ぼいん)
●亭主の好きな赤烏帽子(あかえぼし)=主人の好むことは、変なことでも家族はこれに従ってしまうものだ
●適者生存=(生存競争で)環境に適したものだけが生き残ること
●手職=手先を使う仕事
●出花=湯をついだばかりで香気の高い茶
●出様(よう)=対応・応対の仕方や態度
●天地人=宇宙の万物、天と地と人
●天命=天から身に備わる運命、寿命、天寿
●天佑(ゆう)=天の助け。…神助
●当為=「そうあるべきである」として当然求められること、義務
●道心=道徳心、十五歳以上で出家した人
●当用日記=差し当たっての事を書く日記
●徳目(もく)=道徳を分類した個々の名称(忠・孝・仁・義など)
●土俗(どぞく)=ある土地に伝わっている風習
●取り取り=思い思い、いろいろ
●泥水(どろみず)稼業=芸者や遊女などの社会・仕事
●内済=表沙汰にしないで済ますこと
●内分=表沙汰にしないこと
●名うて=評判の高いこと、有名
●長談義=長たらしい話し
●泣いて馬謖を斬る=規律を厳正にするには個人的感情を抑えて厳しく処分する
●七重(ななえ)の膝を八重に折る=出来るだけ腰を低くして願う、詫びる
●生半(なまなか)=中途半端 かえって
●涙金=今までの関係を絶つときに与える金、お情け金
●成らぬ堪忍するが堪忍=堪忍できないことを堪忍するのが本当の堪忍である
●新(にい)盆=その人の死後最初に迎えるお盆
●逃げ口=急場をしのぐ手段
●如意(にょい)=思いのままになること
●盗人にも三分の理=どんなことにでも理屈をつければつけられるものだ
●猫に鰹節=好物を近くに置いては油断できないこと
●熱涙=感激して流す涙
●年功=長年の功労、長年にわたって身につけた熟練
●嚢(のう)中=財布の中
●ノスタルジア=郷愁、望郷心
●薄志=僅かな謝礼、弱い意志
●バックボーン=一貫した主義・信念、気骨
●花も実もある=名実ともに兼ね備えている、人情味のある
●花実が咲く=名と実を得る、名誉や成功を得る
●母物=母性愛をテーマにした映画や劇など
●腹芸=万事を飲み込んでいるような言動、台詞や演技でなく役者の「心情」で演じること
●馬齢=自分の年齢の謙称。…を重ねる
●反魂香=死んだ人に会いたいときに焚くと煙の中にその姿が現れるという香
●盤根錯節(ばんこんさくせつ)=乱れもつれて解決の難しい事柄(わだかまる根、入り組んだ節の意)
●晩節=晩年の節操。…を全うする
●日柄(ひがら)=その日の吉凶
●卑近(ひきん)=手近でわかりやすいこと。…な例
●蘗(ひこばえ)=刈り取った草木の根株から出た芽
●人心地=生き返ったような気持ち、正気
●一つ話=いつもする決まった話
●漂然=居場所の定まらないさま、ふらりと現れ立ち去るさま
●瓢箪鯰=つかまえどころが無く要領を得ないこと(瓢箪でナマズを押さえるの意)
●ヒロイズム=英雄を崇拝し英雄的な行為を好む心情
●無音(ぶいん)=長い間便りをしないこと、無沙汰
●片言(へんげん)=わずかの言葉。…隻語
●歩一歩(ほいっぽ)=一歩一歩、少しずつ
●報恩=恩返し、恩に報いること
●方途=進むべき道、やり方、方法
●方便=便宜上の手段
●卜筮(ぼくぜい)=占い
●星回り=運命、人の運命をつかさどるという星の巡り合わせ
●勃(ぼつ)々=盛んにわき起こるさま。…たる野望
●待ち惚け=待ちくたびれてぼんやりすること、待っていたものがとうとう来ないこと
●身銭を切る=自分のお金を使う
●身空=身の上
●見立て=診断、なぞらえ。月を鏡に…る
●見蕩(と)れる=うっとりして見る、我を忘れて見る
●名利(みょうり・めいり)=名誉と利欲
●冥利=恩恵、有り難さ
●無為=自然に任せて人為を加えないこと、何もしないこと
●六日の菖蒲(あやめ)=五月五日の翌日の菖蒲、時期遅れで役に立たないこと。…十日の菊
●無我=私心がないこと、我を忘れること
●向き向き=性質や好みによって人それぞれに向きと不向きがあること
●むざむざ=惜しげもなく、無造作に、あっけなく
●難しい=煩わしい、苦情が多い、気難しい、機嫌が悪い
●無想=心に何も考えないこと
●空しい=かいがない、無駄である、はかない、死ぬ
●宜(むべ)=なるほど、もっとも
●宜(むべ)なるかな=当然のことだ、もっともである
●命運=運命
●黙契=暗黙のうちに互いの意志が一致すること。…が成り立つ
●持て扱う=世話をする、持て余す
●物忌(い)み=一定期間飲食・行動を慎み心身が汚れないようにすること
●物心=世間や人情を理解する心
●躍如=生き生きと目の前に見えるようなさま
●扼(やく)する=握りしめる、要点・要所をおさえる
●役所=その人に相応しい役目、役柄
●由(ゆ)々しい=物事の程度が甚だしい、このままにはしておけない
●由(よし)無い=くだらない、つまらない、仕方がない
●余所乍(よそなが)ら=陰ながら、間接に、それとなく
●余所目=よそながら見ること。我が子を…にでも見たい、人目。…を気にする
●来意=訪ねてきたわけ
●利他=自己を犠牲にして他の利益を計ること←利己
●理詰め=理屈で話や考えを推し進めること
●霊智(れいち)=霊妙な智恵、不思議なすぐれた智恵
●霊長=不思議な力を持つ最もすぐれた頭(かしら)
●暦(れき)数=巡り合わせ、運命
●ロマン=長編小説、散文の物語
●理(わり)無い=筋道が通らない、分別がつかない、のっぴきならない、仕方がない

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